「科学を社会につなぎ 宇宙を文化圏にする」をミッションに掲げる株式会社ALE(東京都港区、代表取締役/CEO:岡島礼奈、以下ALE)は、2019年1月18日に打上げた人工衛星初号機(以下、初号機)が軌道降下ミッションを完了したことをお知らせします。
ALEが国立大学法人東北大学(以下、東北大学)と共同で研究開発を行った、人工流れ星の実現に挑戦する人工衛星初号機が、JAXA革新的衛星技術実証1号機を構成する他の6機の衛星とともにイプシロンロケット4号機によって2019年1月18日に打上げられ、高度約500kmの軌道に投入されました。人工流れ星の放出運用高度は約400kmで計画されており、約100kmの軌道降下を実施する必要がありました。その方法として初号機は、株式会社中島田鉄工所と東北大学が共同で研究開発した膜展開式軌道離脱装置 De-Orbit Mechanism®(以下、DOM®)を宇宙空間で展開し、微小な大気抵抗を利用して少しずつ高度を下げていました。
2022年7月21日に遂に人工流れ星の運用高度に到達し、軌道降下が完了。2022年7月27日に初号機からDOM®を切り離す作業が完了し、軌道降下ミッションを完了しました。
なお、初号機による流星源放出の技術検証を行った所、一部不具合が見られた為、現在詳細を調査中です。
*De-Orbit Mechanism®およびDOM®は株式会社中島田鉄工所(福岡県八女郡)の登録商標です。
*関連するプレスリリース
https://star-ale.com/news/2020/02/18/2026087.html(人工流れ星に挑戦する人工衛星初号機、軌道降下ミッション開始)