Technology

Our Satellites

ALEの人工流れ星衛星は、東北大学と共同で開発されました。
人工衛星ALE-1、ALE-2は、姿勢と位置を計測するセンサーを複数搭載し、
3重の自律判断ができる、極めて高い信頼性を獲得。
大気圏突入の後に指定された場所で、人工流れ星を正確に発光させることが可能です。
また国産の高性能部品と精密加工技術からなる流星源放出機は、
秒速最大400mの放出速度と、速度誤差1%未満の精度を実現しました。
人工流れ星は、他の人工衛星との衝突を避けて、確実に大気圏に突入。
さらに高度約60~80kmで消滅するため、宇宙デブリを発生させません。

JAXA イプシロン4号機ロケットに搭載されたALE-1
(2019年1月18日打上)
真空中での放出機の性能試験

ALE-1

ミッション

  • エンターテインメントとしての人工流れ星の技術と市場性の検証および実証
  • 人工流れ星を利用した高層大気の特性の観測
  • 人工流れ星を利用した再突入時の軌道変化に関する現象の理解

打上げ: JAXA イプシロン4号機ロケット (2019/01/18)
質量: 68kg
本体寸法: 600x600x800mm

ALE-2

ミッション

  • エンターテインメントとしての人工流れ星の技術と市場性の検証および実用
  • 人工流れ星を利用した高層大気の特性の観測
  • 人工流れ星を利用した再突入時の軌道変化に関する現象の理解

打上げ: Rocket Lab社 エレクトロン10号機ロケット (2019/12/06)
質量: 75kg
本体寸法: 557x665x700mm

ALE-3

ミッション

  • エンターテインメントとしての人工流れ星の技術と市場性の検証および実用
  • 人工流れ星を利用した高層大気の特性の観測
  • 人工流れ星を利用した再突入時の軌道変化に関する現象の理解
    (想定)

EDT-sat

ミッション

  • EDT(ElectroDynamic Tether) 技術による軌道離脱のデモンストレーション(想定)

打上げ機: TBD
質量: 4.5kg(想定)
本体寸法: 100x100x300mm(想定)

Plasma & Material Technology

大気圏に突入した天然の流れ星は、
高温のプラズマ状態となり発光した後、消滅します。
ALEはこの現象を擬似的に再現するため、
「アーク風洞」と呼ばれる装置を開発。
さまざまな色に光る流星源の、材料設計を進めています。
また大気圏突入によって生じる
材料の蒸発・侵食(アブレーション)のメカニズムを研究。
材料開発に役立てることを目指しています。

ALE内製の超小型アーク風洞
ALE内製の超小型アーク風洞
ホワイト
オレンジ
グリーン
ピンク
ブルー

※上記の発光実験画像は地上での実験結果のため、宇宙空間では異なる可能性があります。

Small Satellite Technology

活発な宇宙開発により増加の一途をたどる、
宇宙の人工物。
近い将来、この物体同士が衝突することで、
宇宙デブリの自己増殖・大量発生が起きると言われています。
ALEは、宇宙デブリ拡散防止装置を、
宇宙航空研究開発機構(JAXA)と共同で開発。
導電性テザー(ElectroDynamic Tether, EDT)を用いて、
運用が終了した人工衛星を軌道離脱(Post Mission Disposal, PMD)させる技術を研究しています。
詳しくはこちら

EDTを利用したデブリ化防止装置

EPHEMERIS